2015年 5月18日(月) 〜5月22日(金) |
東北方面の旅 | 東日本大地震から4年経った。 東北地方の復興状況の確認と釣りの旅をしてきました。 5月18日早朝に自宅を出て、郡山の義弟宅に寄り、車を乗り換えて義弟と一緒に直ちに岩手県に向かった。 先ずは東北道の一関ICで降り陸前高田に向かった。 陸前高田の街に入ると港に近づくにつれ津波に流された家の跡が増えてきた。 そこでは住宅地のかさ上げ工事が大々的に行われている。 テレビで見たとおり、山を削り、その土を長い、長いベルトコンベアで海岸線の住宅予定地へ運び、土盛りを行っていた。 海岸沿いの国道筋の其処此処では、トラクターを使ってかさ上げをしているが、眼に見えて復興している程には工事は進んではいないようだった。 津波の傷跡に心を痛めつつ先ずは今晩の宿である遠野に向かった。 築150年の古い家の民宿に泊まったが、代々伝わっているという大きく立派な3つの神棚と隣の仏壇が神々しい。 そして神棚の脇には座敷童(わらし)が鎮座していた。 75歳だという民宿のオバチャンが ”わがほうの座敷童は女の子だー↑・・・・” と自慢していたが、明らかに座敷童を信じているそぶりは、「さすが遠野だ!」っと感じ入った次第である。 その晩は遠野名物のジンギスカン料理を地酒で堪能。 美味しい羊肉だった。 翌日は夜半から降り出した雨が音を立てて降っている。 早朝から遠野の川に入る予定だったので出鼻を挫かれがっかり。 川で食べる予定の朝食用おにぎりをかじりながら様子を見ていたが、9時頃になり小雨になったのを機に出発した。 目的の川は雨で濁っており、釣りになりそうもない。 1時間ほど川の様子を見ながら走り、どうにか釣りになりそうな小烏瀬川に入った。 まだ濁ってはいたがもう待てないとばかり釣りを開始した。 すると直ぐにアタリが有り20cm強のイワナが釣れた。 間もなく義弟のルアーにもイワナが掛かる。 気を良くしながら約3時間ほど釣り上り、7匹の釣果を得られた。 今晩の宿である宮古に向かう途中にあった宅配便基地に寄り、クール便で自宅に直送した。 これで土産分を確保してひと安心。 この日は、今回の目的の一つである海の幸を堪能するつもりである。 このため、宿は何の変哲もないビジネスホテルとし、街の飲み屋で地魚を食べることにしていた。 ホテル近くの立派な生簀を構えた割烹に入ったが、壁には来店した元首相や芸能人などと女将ののツーショット写真がベタベタ貼って有る。 どうやら結構有名な店のようだ。 キンキの塩焼きやカツオ刺しとホヤそしてドンコのタタキなどを地酒でやっつけながら美味しい東北の魚を味わった。 その後、女将が教えてくれたスナックに入って久々にカラオケなどをやり、少しは地元に貢献できたかなと二人で自己満足をしてホテルで爆睡。 3日目は海岸線を北上して宮古の復興状況や浄土ヶ浜などを見て雫石経由で秋田県の乳頭温泉に入った。 時計を見るとまだ陽が高い13時過ぎ。 旅館に入るのには時間が早過ぎるので、近くの渓流の様子を見ることにした。 比較的水量のある先達川に入り、ここでは約20cmのイワナを二人で数匹掛けたが、今日は持ち帰りができないのでその場で放流とした。 約2時間弱の釣りを終え15時過ぎに旅館に入る。 早速、古い湯治場を思わせる木造の湯船に浸って、秘湯と言われている乳頭温泉の湯で疲れを取った。 夜の食事は、山菜やヤマメそしてカニや肉料理などどこの料理とも解らないバラエティ豊かな料理を地酒で楽しんだ。 4日目は今回の観光目的地の一つである角館に向かった。 あいにく朝方からの雨模様であったが、角館に着いた頃から小雨に変わった。 桜の時期が過ぎ、小雨の平日のせいか観光客は極端に少なく、念願の武家屋敷(青柳家)をゆっくり見ることができた。 武家屋敷が続く古い街並みは綺麗に整備され、江戸時代にタイムスリップしたかと思わせる落ち着いたいい街だった。 桜か紅葉の季節にリピートしたくなる場所だね! 昼頃に角館を出発し本日の宿である湯田温泉に向かう。 秋田道を経由して小一時間で湯田温泉に到着し、翌日の釣り場を探すが、適当な川が見当たらない。 仕方がないが、今夜の宿の主人が近辺の穴場を知っているとのことなので、その情報を頼りに一先ず旅館にチェックインする。 年代物の古い旅館だが、温泉の質も良く、料理も山菜を中心とした純和風で、これを肴に飲んだ地酒は旨かった。 そして、最後の5日目は宿の主人が教えてくれた釣り場に向かったが、実はその川は前日の下見で見た場所で、あまり釣れそうに感じられない川だった。 半信半疑で入川するも魚からの反応は無く、諦めかけた頃チョットした溜りで20cm弱のイワナが掛けた。 本日は釣りまくってお土産の魚を確保する予定だったのでひとまずこの魚をキープ。 暫くすると義弟にも19cm級のヤマメ来た。 これも確保したが、その後はどこのポイントでもアタリが無く、小1時間ほどで釣りを切り上げ郡山へ帰ることとした。 確保した2匹はその晩素焼きにし、久々の骨酒を十分堪能させて貰った。 今回の旅で地震と津波の復興の現実の一部を見たが、まだまだ復興には程遠く、被災者の苦労が身につまされた。 新緑の東北の渓で、ウグイスの声を聴きながらマイナスイオンに浸り、渓流釣りを楽むことができた。 釣果はイマイチなるも楽しい旅だった。 |
![]() 陸前高田の復興工事 ![]() 宮古 浄土ヶ浜 ![]() 角館 武家屋敷 ![]() 先達川 |
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2015年 6月14日(日) |
スポーツ吹き矢 | 釣りと畑を楽しんでいるが、これらは夏場に楽しむ趣味なので、シーズンオフにやる遊びを思案をしていた。 昨年9月以降は中央学院大学の”くずし字で読む江戸文芸”講座を受け、今年の1月からは近所のスポーツセンターで”太極拳”講座に入った。 前者はそれなりに面白く続けてやりたかったが、春季講座とアユのシーズンが重なり断念。 後者の太極拳は、運動不足を補おうとしたが、やっていて少しも面白みを感じず止めてしまった。 そんな中、今年3月に、近くの守谷市で市民祭りが開かれ、コーラスグループや舞踊サークルの演技に混じり、”スポーツ吹き矢同好会”の発表があった。 大宮に住む友人がこの吹き矢をやっていて、「子供の遊びがそんなに面白いの!!」っと半分からかって冷やかしていたのを思い出しながら眺めていたが、飛び入りで吹かしてくれとのことで体験したら、なんと7、8m先の的に吹き矢が命中。 その後、4、5本打ってことごとく的に当たったのでビックリ、そして感激!! そんな訳で、その場で入会手続きをして4月から本格的にのめり込んだ。 第2、第4日曜日の午後から約3時間が練習時間。 ”チョット間が空きすぎだなー”と思っていたら、同じように暇を持て余している方々がいるようで、間(あいだ)の第1、第3金曜に自主練習と称して練習している仲間がいるとの事。 早速仲間に入れていただきこれにも参加。 スポーツ吹き矢とは全国組織の協会があり、それのルールに基づき活動しているようだ。 小生が入ったのは、一応この協会からの指導を受けた同好会組織であり、北守谷公民館で行われている。 会員数は約20名で、最低位の2級から最高位の6段の中にi皆さん収まっている。 各級位に応じて、的からの距離が8m、9m、10mから直径24cmの的に向かって吹き矢を飛ばし、中心に近い円に応じた点数の合計を競うゲームである。 点数は、的の中心部が直径6cmの白い円で、ここに当たると7点。 以下直径12cmの赤丸が5点、直径18cmの白丸が3点、直径24cmの黒丸が1点である。 この的を、2級から初段までは8mの位置から打ち、2段は9m、3段以降は10mの位置から打つ。 そして、それぞれの段位に応じて合計点数が決められており、それをクリアすると上位に進めることになる。 そんな訳で、4月、5月と練習をしてきて、6月14日の昇級試験に参加した。 入門したての小生は勿論無級である。 同じ時期に入門した3人と一緒に最低位の2級に挑戦と相成った。 2級合格ラインは、1ラウンド5本の矢を4ラウンド打って合計点数が98点以上取る必要がある。 練習では、ほぼ100点以上を出しているので普通にやれば通るだろうと思っていたが、いよいよ本番となると柄にもなく緊張しだす。 深呼吸をして心を落ち着かせ、思切り吹いて矢を飛ばす。 見事な直線で飛び出した矢は赤丸の5点に勢いよく突き刺さる。 5点を5本取ると25点。 これを4回繰り返すと100点となり合格ラインをクリアする。 この調子と思い、次の矢をすかさず放つ。すると今度は7点の白い丸へ。 ここでぐっと楽になり、後は3点の白丸や時には1点の黒丸などに刺さりながら、あっという間に4ランド終了。 終わってみれば合計104点で見事2級を取得することができた。 ちなみに1級の合格ラインは100点なので、このまま精進すると1級にも手が届きそう。 スポーツ吹き矢と冠が付いている以上スポーツ的要素があるようだが、飛んだり走ったりする訳ではないので運動とは程遠い。 だが、腹式の深呼吸をして、肺にたっぷり息を溜め、その後勢いよく息を吐いて矢を飛ばすので肺活量が多くなっていくのではないかと期待している。 活動日も日曜日なので基本的にはアユ釣りと重ならない。 今度は長くやれそうだ!! |
![]() 直径24cmの的 中心の白丸7点、赤丸5点、白丸3点、黒丸1点 ![]() ![]() 長さ1.2mの筒と20cmの矢 ![]() 狙い定めて矢を飛ばす ![]() 点数の確認 |
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2015年 8月21日(金) |
孫と爺と釣り | 夏休みに孫が遊びに来ました。 二人の孫のうち、今年中学生になった上の子は塾で忙しいらしく、下の小学生の女の子だけが一週間ほど泊りに来た。 姉妹での滞在なら多少放っておいてもいいが、一人で滞在となるとそうもいかずご機嫌取りに忙しい。 初日はショッピングモール、二日目は映画、とジイジイ&バアバで付きっ切り。 久しぶりに観た映画”バケモノの子”はなかなか面白かった。 ジイジイの影響かこの子は川魚が大好き。 今春遠野で釣ったイワナを振舞ったところ、”こんな魚釣ってみたい!!”っと言う。 まさかこの近辺ではイワナ釣りは無理。 そこで思案した結果、筑波山麓あたりに行けばニジマスの釣り堀でもあるのでは?っと早速ネット検索。 すると2、3件の釣り堀がヒット。 そんな訳で三日目は筑波山の麓にある釣り堀へ。 山肌から流れ出る渓流の水を取り込んだ釣り堀は直径4、5mの小さな池。 池の中には沢山のニジマスが群れていた。 店で仕掛け一式とエサをもらう。 エサは練り餌と刺身らし切り身。 練り餌を付けて早速第一投。 すぐにガバッっと喰いつくものと、孫と一緒に持った釣り竿に力を入れろ。 しかし、投げ込んだエサには見向きもしないで通り過ぎる。 この釣り堀のルールでは、釣り上げた魚は一匹4〜500円で買い取らなけれなならない。 エサを見た瞬間にガバッっと喰いつかれたら瞬く間に釣りを終了しなければならない。 ”すぐに喰いつかないとはなかなかよく躾けられているサカナだなー”(笑)っと一安心。 エサを切り身に付け替えてみると、先ほどより反応が良く、近くまで寄ってくるがやはり喰いつかない。 エサをブルブル振って誘うとたまらなくなって飛びついた慌て者をゲット。 暴れる魚を必死で持ち上げようと真っ赤な顔して奮闘している孫を手伝い取り込んだのは30cm近いニジマス。 次も切り身を付けて投げ入れたが、躾がいいニジマスはなかなか喰いつかない。 それでもエサを変えたり、誘いを入れたりして同じようなサイズをゲットした。 こうして家族分として4匹ほど釣ったところでニジマス釣りは終了。 孫も十分楽しんだようで一安心。 帰宅した晩は当然ニジマスの塩焼き。 ”美味しい・美味しい”を連発しながら食べている孫娘を見ながらビールを呑むジイジジの留飲は下がりっぱなし! ”また行きたいね!”っという孫に ”子供にも釣れるサカナはやはりハゼか・・・”っと心の中で釣り場を考えるジイジイであった。 そんな訳で五日目は、安全な釣り場で、しかもハゼか釣れそうな利根川河口に行ってみることにした。 途中高速道路を使いながら利根川沿いの道をひたすら下り、着いたところは銚子まで10数キロメートルという波崎の河口。 ここは小生が10月頃に毎年来て20cm近いハゼを釣る場所だ。 コンクリートで固めた船着き場で水深も1mほどの安全なところ。 時期的にはまだ早いので20cm近い”ヒネハゼ”(生後2、3年のハゼ)は無理でも、今年生まれた”デキハゼ”なら釣れるかもと、エサの”イソメ”を付けて第一投。 しかし、全然反応が無い。 しばらく様子を見たがダボハゼすら掛からないのだ。 仕方がないので船着き場の外側(利根川の本流側)に投げ入れると”ブルツ”としたハゼの感触。 ”これは釣れるかも”っと、エサを付け替え再度投入すると今度はバッチリ針掛かりして9cmほどのデキハゼが釣れた。 これには孫も大喜び。 今度は孫一人で竿を持ちハゼが喰いつくを待つがなかなか掛からない。 堤防のあちこちを歩きながら釣り歩くうち大きな声で ”釣れたー”。 見るとこれも10cmほどのハゼがぶら下がっている。 こうして釣ること約2時間。 結果は7〜14cm程のハゼを14匹とリール竿に掛かった30cm弱のナマズ1匹。 ぜいぜいデキハゼ2、3匹かと思って来てみたが、思わぬ好結果にほっとしたジイジィであった。 帰宅後、ジイジイの手を借りずに一人でハゼをゲットした自慢話をする孫。 それを聞きながら満足そうにビールを飲むジイジィ。 そして、”やはりこの子はオレの血を引いて釣りが好きなのかなー”っと密かに微笑んでしまった。 |
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