3月11日(水)、12日(木)
3月22日(日)
4月12日(日)
4月13日(月)
月  日 釣果 場   所 コメント

3月11日 (水)

3月12日(木)

2匹

15cm

那珂川

黒磯地区
寒井地区

 関東地方の渓流解禁は3月1日からだったが、天候不順や野暮用の連続でやっと初釣りに出掛けることができた。
場所は那珂川上流域。昨年は最上流の板室温泉付近に出掛けたが、釣果ゼロだったので今年は鮎の下見を兼ね、板室温泉から10数キロ下流の黒磯
とした。

 昨年9月頃から黒磯地区の晩翠橋付近で25cmオーバーの鮎が連日掛かっており、気になっていたので、今年は黒磯周辺とその下流域の寒井地区の
川相を見ながらの渓流釣りとした。

 6時半に自宅を出て晩翠橋に到着は9時40分過ぎ。晩翠橋上流部に観光ヤナの案内板があったので、とりあえず観光ヤナを目指す。ヤナ周辺は観光
公園になっており、既に数人がやっている。
暫らく見ているとフィールドテスターと思われる方が上がってきた。状況を聞くと、「アタリは数回あったが掛からなかった」とのこと。
エサは川虫で、観光公園の上下が釣れるとの情報を得て早速川虫採取をおこなった。

 川虫の鬼チョロ、ヒラタが沢山取れたので10時半頃からスタート。
本日の仕掛けは、6.5mの渓流竿に0.4mmの道糸。ハリスは0.2mm。針は川虫用6号。
公園前の流れにエサを入れ流すがアタらない。流れの筋を変えて流すがやはりアタリがない。
時折突風が川面を吹き荒れて行き、すこぶる釣りにくい。

 岸寄りのゆるい流れの中を流したときにフツっと目印が止まったような気がしたので合わせると確かな手ごたえ。
静かに竿を持ち上げると小さいながらもヤマメ。
タモを使うほどの大きさではないが、昨年作ったタモを腰から抜き取り使ってみた。
サイズは15cm。鮮やかなパーマークが綺麗だった。針を外し、これは流れにリリースした。
この流れの直ぐ下流に、同じような流れがあったので流す。

 すると殆んどアタリを感じないまま小さいのが掛かった。上げるとやはり15cmのヤマメだった。
どうも、放流ヤマメみたいだ。 このヤマメも流れにリリースし、先ほどのフィールドテスター氏がやっていた場所に移動した。

 時折吹く突風に悩まされながらも流れの筋を丁寧に攻めたが、風が強くアタリが取りづらい。
それでもエサに食われた後などがあり、魚はいるようだ。期待を込めながら釣り下っていったが、12、3cmのハヤが掛かったりするもヤマメの顔は見られない。

 昼食を挟み、約1km程下った新幹線の鉄橋下まで来てしまった。鉄橋下の大きな淵を丹念に流したがバヤが掛かるのみ。
そのうち、風邪と共に小雪が舞い降りるようになり、「本日は早上がり」として宿に向かった。
那須高原大橋脇の宿でゆっくりお湯に浸り、晩酌を楽しんで翌日に備えた。

 翌日は薄っすらと雪化粧した那珂川の景色を見ながら朝食を取り、10時近くにチェックアウト。
寒井地区を目指して車を走らせたが、途中鮎釣り場所らしきところで川相などを見たり、竿を出したり。
どうも釣りキチは、川を眺めていたり竿を出したりするだけでも満足するみたいで、目的のヤマメが掛からなくても結構楽しめた。(この辺は負け惜しみか?)

 寒井地区で約1時間まじめにヤマメ釣りに没頭したが、全然アタリがなく結局この日はボウズ。
結局2日間で2匹の貧果に終わってしまったが、鮎釣場の下見ができたことで良しとしよう!!


3月22日(日)
7時〜10時半


ゼロ

河原川

山形県


 山形県川西地区の広河原川へ釣行。
今回は妻の実家(福島県)に帰省したついでに、既に解禁した山形県に遠征した次第。
義弟と一緒に家を出たのが5時過ぎ。磐越道経由で約1時間半。広河原川の東沢と西沢の出会い地点に到着。既に先行者とおぼしき車が1台駐車している。

 豪雪地帯で知られるこの地だが、今年は暖冬の影響のせいか思ったほど雪はない。さすがにこの出会い地点から先は除雪してなく車はここまで。
釣り支度も早々に先行者の踏み跡を辿って行くと東沢に続いている。実績があるのは東沢。しかたがないので西沢の堰堤を目指した。
夏場の西沢はボサが多く非常に入渓し辛いが、一面の雪野原のこの時期は容易に入れる。

 歩き始めてまもなく堰堤に到着。堰堤下の落ち込みは絶好のポイントになっているが、雪庇(せっぴ)が怖くて近づけない。ここは安全第一。
やむなく直ぐ上の第2堰堤下に入る。落ち込みや巻き返しなどの好ポイントを流したが反応が無い。
この沢は渓が深く、斜面のそこ此処に雪崩の跡がある。釣り辛いのと安全第一から東沢に入ることにして移動。

 先行者の踏み跡を見ながら、先行者が竿を出していないところを集中して攻めた。しかし、好ポイントの割にはアタリがない。
エサも前日確保した川虫やブドウ虫を試したが反応は無かった。
そのうち、同行の義弟が立て続けに岩魚を2匹掛けた。
サイズは17cm。チョット小さいが骨酒には丁度いいサイズ。申し訳ないが確保させていただく。

 当方の竿には依然アタリが無いが、川岸の雪解け地帯に時々現れる蕗の薹の群生に狂喜し次々と採取していく。
一面の雪野原にはカモシカの足跡が続き、渓の流れる音の中に時折聴こえる澄んだ野鳥の鳴き声。
1mを越す雪が残る渓に入るのは実に久しぶりだ。やはり早春の渓は気持ちがいい。
10時を過ぎた頃から小雨がパラパラ落ちてきたのをしおに納竿とした。

 結局、結果はボウズだったが、残雪の中の釣行に満足し帰路についた。
晩酌の骨酒は絶品だった。これだから渓流釣りはやめられない!




残雪の広河原川
ここから2、3km程入ったところに入渓
広河原川は朝日連邦が源流


4月12日(日)
14時〜16時
2匹
16〜20cm
の岩瀬
福島県
 
 妻の実家へ帰省したついでに近くの川へ釣行。車で約30分で何時もの川に到着。
福島県は4月1日から解禁したが、4月中旬となった今は既に多くの釣り人が入っていて魚がいないのでは?との思いを抱きながら堰堤下の流れに入った。
過去の実績では、ここから堰堤までの100m位の間で確実に1匹は釣り上げているが、果たしてどうか?

 入渓前に採集した川虫を付けて第一投。岩を食んむ流れに乗せてエサを流すが反応なし。
流れの筋を変えながら上流へ登る。 堰堤からの流れが大きくカーブし小さい淵になっているポイントを慎重に流す。
この淵では必ず当たりがあり、掛かることが多いが本日は反応なし。
直ぐに堰堤に到着してしまった。

 堰堤下の大きなプールを丹念に攻めたが一向にアタリが無い。もちろん魚影も見当たらない。
数年前には25cm級の岩魚の影が見えそれらを釣り上げたことがあったが、近頃は栃木ナンバーの車などが出没しすっかり魚が居なくなってしまった。

 次に入ったところは堰堤上の岩場。
護岸工事で固められた川底に大きく穴が開き、直径3mほどのプールになっている。ここも実績のあるポイントの一つ。
堰堤下が駄目だったので、期待をせずにエサを流したが2投目にくわえられたような感じ。竿を上げてみたらエサが取られている。
魚が居るのがわかったので今度は大き目の川虫2匹を付け慎重に流す。

 今度は目印が止まる岩魚特有のアタリ。慎重に合わせると大きな手ごたえ!
かなり大きい! 取り込みたいが0.2号のハリスでの引き抜きではバレる恐れが高い。

 昨年作った自慢のタマ網は待ってきていない。 先ほどの堰堤下が空振りに終わったので車に置いてきてしまった。
掛かった岩魚は更に暴れまくっている。どーする!! いたづらに魚に引き回されるとハリスが食いちぎられる!! 
仕方が無い・・・・!! エエィ引き抜いてしまえ!!っと一気に引き抜く。
提灯仕掛けの先に重そうに暴れている魚を護岸側に引き寄せどうにかゲット。
久々の20cm級の岩魚。この川は最近ヤマメに駆逐され岩魚の顔をとんと見かけなかったがまだ残っていたのが嬉しい。

 次は直ぐ下流の同じようなプールを攻めたが反応は無い。
更に下流の大きなカーブの淵を流す。するとヤマメが流れを横切り下流へ走る。
エサを付け替え再度同じ筋を流すと微かなアタリ。すかさず合わせると16cmのヤマメ。
これは直ぐに放流し、同行した義弟とここで合流。

 義弟は18cm弱のヤマメと岩魚を持っていた。「骨酒用に確保したと」にっこり・・・
晩酌の骨酒は旨かった。

義弟との二人の釣果
20cmの岩魚と18cmの岩魚とヤマメ


4月13日(月)
9時〜12時
3匹
17〜23cm
桧枝岐川
福島県

 昨日に続き義弟と釣行。
 昨晩骨酒を飲みながら相談し、今まで気になっていたが行けないでいた桧枝岐の様子を見ることにした。
5時に家を出て約2時間半で桧枝岐に到着した。

 世間では秘境中の秘境として知られている桧枝岐だが行くと見るとでは大違い。途中通過した過疎地よりも随分と活気がある。
道路沿いには民宿が並び、時折”歌舞伎の館?”などの公共施設などもありイメージよりかなり開けていた。
それでも、桧枝岐の町を抜ると人家が少なくなり秘境じみてくる。道路は除雪しているが両側の山や畑は4、50cmの残雪が残っている。
道路は”七入”の部落手前で閉鎖されていた。

 地図で確認すると”七入”までは約2km。 ここに車を置いて後は歩くことにした。先行者と思しき車が一台駐車していたが、
川が広いので気にせず入渓することとした。
約30分後に七入橋に出た。桧枝岐で入漁券を買ったときに聞いたポイントはこの七入橋上の支流とのこと。

 この辺りから釣り始めることとし、義弟は本流、小生は支流に入った。 先ずは七入橋際の支流の上流部に入り第一投を流すが
アタリはない。 
川に掛かっている小枝に仕掛けを取られたり苦戦したが、支流の小さな橋上から下流に流したときにアタリがあり竿が大きく絞られた。
かなり大きい岩魚の影が見える。 橋の上からの取り込みとなるのでタマ網は届かない。 
ハリスは今日も0.2号。 考えたって仕方が無い。引き抜くしか無い! 一気に引き抜き、橋上の雪の上に魚を放り上げた。

 型のいい岩魚が雪まみれで跳ねている!! 23cmの岩魚だったが妙に青光りしている。
恐らく放流物だろう。この青さはもしかしたら成魚放流したものかも知れない。
何はともあれ、無事に一匹を確保し一安心。 本日の目標は一人2、3匹だ。

 支流は残雪が深く歩きづらいので本流に戻ることにした。戻りながらポイント毎に竿を出したが反応は無かった。
本流は先行者の足跡も無く期待が持てる。 ポイント毎に竿を出したが、エサの川虫が取られたりして魚影は濃そうだ。
本流中州横の大石際が深くえぐれているポイントを流すと目印が止まった。 すかさず合わせると小さい岩魚が掛かった。
難なく取り込むと17cmの岩魚だが腹が黄色い天然物。
これは次回に対面することにして流れに戻した。

 ここで義弟と合流。義弟も3匹掛け、2匹ゲットしたとのこと。エサはブドウ虫。
七入橋から200m程しか釣っていなくてこの釣果。 魚影は濃そうだ!!
更に上流を目指し釣りあがって行く。 本流脇の細い流れが2mほどのプールになっていて吐き出し部に大岩があるポイント出た。
岩陰から仕掛けを落とすと大岩に引き込まれるアタリ。
合わせると、最初ほどではないが岩魚独特の強い引き。 慎重にタマ網で受けると21cmの岩魚。
腹は幾分黄色いので稚魚放流ものか天然物だろう。

 更に上流を目指したが、山肌にはところどころ残雪があり、万一の雪崩を懸念し引き返すことにした。雪崩が来ても埋まるような
心配はないが、雪の勢いで川に流されては危ない!!
ここは安全第一で本流沿いに駐車ポイントまで釣り下ることにした。

 途中、大きな堰堤があり、堰堤からのバックウオーターが逆巻いている。
流れはそれほどきつくなく絶好のポイント。 
流れの吐き出しから落ち込みにかけて順々に仕掛けを流すが一向にあたらない。
「この一級ポイントに魚がいないはずが無い」との思いはあったが先を急ぎ釣り下る。

 先行していた義弟が荒瀬下の吐き出し付近で竿を絞っている。
雪の中に放り上げた岩魚を見たらかなりの大型。 後に計ると25cmあった。
結局、義弟は4匹をゲットし二人で6匹。
骨酒と塩焼きで4匹で十分だったが、ついつい余計に取り込んでしまったようだ!

 さすがに桧枝岐。漁協がしっかりしているようで放流も十分のようだ。青光りしている岩魚にはチョット抵抗があるが贅沢は
言えない。
久しぶりの20cmオーバー。そして途中で沢山の蕗の薹もゲットし本日は大満足だった。



二人での釣果
25cmをトップに全て岩魚



前方で車は通行止め



支流の橋から流れ

2009年の渓流