蕎麦打ちで最も気を遣う水回し。一言で言えば、蕎麦粉に水を加え均等に捏ねること。
これが一番難しい工程。
(1)用意するもの。
@蕎麦粉500g、A強力粉100g、B水270cc【水量の目安=(蕎麦粉+強力粉)*45%】
(2)蕎麦粉と強力粉(つなぎ)をそれぞれ篩(ふる)いにかけコネ鉢へ。
(3)蕎麦粉と強力粉を手で混ぜ合わす。
(4)そこへ計量カップで測った300ccの水を5〜6回程度に分けて注ぎこねる。
蕎麦打ちは、人それぞれにこね方が違い、2回程度の加水で完成させる人もいるが、
”5〜6回に分けて加水したほうが均等に混ざり合い、ダマ(水を含み過ぎて親指大の
塊になること)になりにくい”との師匠の言葉
を忠実に守っている。
(5)水は全部使い切るのではなく、5cc程度を残すようにし、この水でこねの硬さを調整する。
つまり、こねた結果が硬いようであったらこの水で硬さを調整する。
調整する水は、直接こねた塊にかけるのではなく、水を手のひらに少しづつ掛けその
濡れた手でこねることにより硬さを調整する。
(6)上記(4)の工程が一番重要であり、難しいので少々解説をする。
・加水してこねるときには、両指を義手のように固定しかき回す。つまり、手のひらや指先
でこね回さず、義手状態でかき回すことにより満遍なく蕎麦粉に水がまわる。
・この義手状態のこね回しの他、時々両指のみ使って粉をコネ鉢の中で放り投げるように
して水を均等に行き渡らせる。
・最後のまとめは、両手の親指、人差し指を開いて作る雫型の輪で、両側から蕎麦粉を挟み
込む動作を続けるとやがて団子状になっていく。
両手を義手の様にして掻き回す
時々粉を放り投げるようにして
水を回す
オカラ状態になったら水回し終了