(1)円盤が出来たらいよいよ延ばしの工程に入る。
のし板に打ち粉を薄く蒔く。円盤をその上に置き、更に円盤上部に打ち粉を振る。
右手の手のひらを使い、円盤を回しながら徐々に力を加えて行き、薄くしていく。
このとき、縁及び中心にはなるべく力を加えないようにすること。縁が薄くなるとひび割れが
出来やすい。中心部は盛り上がるので、やがて大きな円盤にしていくときに、真円に近づける
ための微調整用に使う。
(2)円盤が厚さ1cm位いになったら、短い麺棒を使い更に薄く延ばす。
麺棒の使い方は、円の中心から上部に向かって麺棒を転がすようにする。次に中心から下部に
向かって麺棒を転がす。
そして、円盤を90度回転させ、同様に麺棒で延ばす。
(3)上記を繰り返していると、やがて円盤は厚さ3mm程度、直径約45cm程度の大きさになる。
(4)次に、この円盤を四角くするための隅出しをする。
隅出しは、円盤を四角形にするための動作であり、麺棒に麺生地を巻き付け延ばしながら行う。
(5)具体的には、生地を麺棒に巻き付け、麺棒を転がしながら力を加えると、麺棒に沿って生地が
伸びる。
次に、生地を麺棒に巻き付けたまま、麺棒を180度回転させ生地を広げると横長の菱形に
なっている。
今度は、下側の角を始点にして麺棒に巻き付け生地を再び延ばす。
これで、横長の菱形は上下均等に延びたことになる。
(6)次に生地を巻き付けた麺棒を90度回し生地を広げる。この時点では当然縦長の菱形であるので、
これを下側の角を始点に麺棒で巻き取り生地を延ばす。更に、麺棒を180度回転し延ばすと、
生地は正方形になる。
(7)この時点で、一片が約70cm程度であれば縦長の長方形に延ばしていく。
一方、一片が70cmに満たないときは、上記(5)、(6)を繰り返し大きさを整える。
(8)長方形に延ばす方法は、四角形の下端を始点に生地を3分の1か半分程麺棒に度巻き付け、残った
面を二本目の麺棒により伸ばしていく。ある程度延ばしたら、麺棒に生地を巻き付け180度回転
させ、残りの面も同様に延ばしていく。
(9)これを繰り返すことにより生地は70×90cm程度の長方形になるはずだが、なかなか綺麗な長方形
にはならず、端が凸凹になったり、切れたりで苦労している。
円盤の中心を残しな
がら平らにする
右手の手のひらを使いな
がら徐々に大きな円盤に
する
短い麺棒を使い、更に薄
く延ばす
麺棒に巻き付け隅出しを
する
隅出しをすると縦長の
菱形になる
生地を90度回し、
更に薄く延ばす
更に薄くして長四角に
する
2本目の麺棒を使い、
上半分,そして下半分
を延ばす
上下を更に延ばし、
縦長の長方形にする